蜂写真

人の目に見えないところで活動する白蟻と違い、ハチはわたしたちにとって身近で、しかも目立つ昆虫です。にもかかわらず、あまり知られていない蜂の意外な側面が数多くあります。 たとえば、蜂が人を襲う理由や、「くまんばち」の非攻撃的な性格、キイロスズメバチの習性、普段はおとなしいニホンミツバチの天敵撃退法などなど。「蜂」と一言に言っても種によって多様な特性を持っているのです。 では、蜂の中でも特によく見かける蜂は、どのような種があるのでしょうか?

オオスズメバチ

スズメバチの中で最大。日本国内の野生生物の中で最も恐ろしい生物と言われる。非常に攻撃的で、他のスズメバチやミツバチの巣までも襲うほど。毒もたいへん強力で危険。主に林野に生息しており、人家に巣をつくることは少ないが、近年は人が住む地域でも見かける。地中などに巣を作る。

キイロスズメバチ

人家にも巣を作り、攻撃的で、比較的身近にみかけることができるスズメバチ。天井裏・軒下・床下などに大きな巣を作る。巣が手狭になると、広い場所へと「引っ越し」をする性質がある。

コガタスズメバチ

樹の枝や家屋の軒下などに巣を作る。他の種と比べて攻撃性はさほど高くないが、巣を刺激すると激しく攻撃してくる。

クロスズメバチ

黒いスズメバチ。巣は土中か、屋根裏などに巣を作ることもある。攻撃性は高くないが巣を刺激すると危険。

セグロアシナガバチ

人家に巣を作り、攻撃的。毒も強い。全国的に広く分布している。

フタモンアシナガバチ

人家に巣を作るが、さほど攻撃的ではない。よく見られるアシナガバチ。

セイヨウミツバチ

養蜂のため移入されたミツバチ。攻撃的ではないが、人家に巣を作ることもある。

ニホンミツバチ

在来種。人家に巣を作ることがあるが、攻撃的ではない。

キムネクマバチ

攻撃的ではない。ほとんどの場合集団ではなく単独で活動する。