蜂に刺されないために

毒針をもっており、恐ろしいというイメージのあるハチですが、単独で飛んでいるハチを見かけたからといって、それほど怖がる必要はありません。ハチが人を襲うことには、ちゃんと理由があります。ハチに襲われる理由を作らないように行動していれば安全です。

では、ハチが人を襲う理由とは、何でしょうか?

巣を守るため・・・!

ハチが人を襲うのは、巣が危険にさらされていると感じたときだけです。ですから、巣から離れた場所を単独で飛んでいるハチは、さほど危険ではありません。 ただし、ハチに刺された人が必ずしもハチの巣を攻撃する意思をもっているとは限りません。「何もしていないのに刺された」という人もいるでしょう。 しかしたとえば、巣がなっている枝を知らないうちに揺らしてしまった、振動が巣を刺激した、など、ハチ側が巣に対する攻撃とみなすならば、直接的か間接的かに関わらず、防衛のために襲ってきます。

ハチの本音は・・・?

ハチも、できることなら攻撃したくは無いと思っています。 その証拠に、ハチは敵に攻撃をしかける前に、警告を鳴らします。
獰猛なスズメバチも、攻撃行動を取る前に、羽音を立てながら敵の周囲を飛び回り、大あごをかみ合わせて「カチカチ」という音を立て、威嚇してきます。実際に攻撃行動に移る前に警告を出すこの行動は、スズメバチの優しさでしょうか。 またミツバチは、敵を攻撃すると息絶えてしまいます。ミツバチにとって「攻撃」は、文字通り最期に残された防衛手段なのです。
自分たちの種を守るために、防衛の手段として攻撃をするハチたち。ハチに危害を加えなければ、ハチも私たちに危害を加えません。必要以上に怖がらず、正しい知識をもってハチと付き合っていきましょう。