アライグマイラスト

アライグマは民家や納屋に棲みつき、糞尿などの被害やノミ・ダニによる二次被害をもたらします。また、トウモロコシ、メロン、スイカ、みかん、桃、ぶどうなどの農作物への被害も深刻です。外来生物法では特定外来生物に指定され、駆除の対象となっています。

『あらいぐまラスカル』がテレビで放映されたのをきっかけに、ペットとして飼育され始めましたが、その可愛らしい顔立ちに反して狂暴なため、遺棄や逃亡などによって全国へと広がりました。

アライグマの生態

外来生物であるアライグマは北米に広く分布する中型の哺乳類で、体長50~80cm、体重は5kg前後で、寿命は10年~15年程です。
基本的には夜行性ですが、昼間も活動する場合があります。

日本で野生化した原因は、1962年愛知県の動物飼養施設から脱走した12頭のアライグマが始まりです。その後は冒頭で述べた『あらいぐまラスカル』の影響でペット化したことに続きます。

アライグマの写真

アライグマによる被害

在来生物への影響

アライグマによる直接的な捕食や、餌資源、生息場所の競合などがあり、またアライグマは寄生虫やウイルスの保菌動物として在来生物に深刻な感染症を媒介するとされています。

人の健康や生活への影響

ウイルスによる感染症の他、飼育動物への被害も。民家や納屋に棲みつき、糞尿による悪臭、衛生的被害、ノミ・ダニによる二次被害などがあります。
存在そのものが脅威となり精神的被害にもなっています。

屋根裏に侵入したアライグマ

第一次産業への被害

トウモロコシ、メロン、スイカ、みかん、桃、ぶどうなど多岐にわたりますが、トウモロコシの被害は特に深刻で、被害総額は年間3~4億円ともいわれています。

アライグマとスイカ

💡アライグマの豆知識💡

アライグマ(洗熊)とはアライグマ科アライグマ属に分類される哺乳類を総称していいます。
一般的には、食べ物を洗って食べるので洗熊とされていますが、実際は前足を水中に突っ込んで獲物を捕る姿が手を洗っているように見えるため名付けられたそうです。

アライグマ(洗熊)

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